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ズミザップ

撮影の際に、ご飯の時間になると、制作部から

”お手隙の方からご飯はさんでくださいー”

とアナウンスがありますが、

確実に言えるのは、撮影現場で最もお手隙なのは本編集エディターです。

誰よりも働いていない分際で、一番最初にケータリングの列に並び、

照明部に見つからないように

”ごはん多めで”

”肉で”

と、リクエストする生活を送っているうちに

入社1年で8キロ太りました。

それから10年かけて3キロ減らし、

4年程前に、沖縄で後輩の結婚式があるのに招待され、

オムニの人の前で水着になるかもしれないという責任感から、さらに3キロ減らし、

現在は、大学時代の体重からプラス2キロを保っています。

わたしの体重管理は本当にシンプルで、

朝、起きたら体重計に毎日乗る

です。

3日かけて増えた体重は、3日で戻るのですが、

3ヶ月かけて増えた体重は、3ヶ月かけないと戻らないのです(イズミ式)

好きなだけ食べた次の日は控えめに食べるということを

1日単位で繰り返せば

苦しいダイエットとは無縁の人生が送れるのでオススメです。

そんなこんなで、

オムニの編集課に、私の1歳年下の後輩でMちゃんという男の子がいます。

1年前、急に彼が

”僕もO田さんみたいに※、40歳で結婚する!”

と言い出しました。

(※O田さんとは別名、編集乞食と呼ばれている伝説のエディターです)

40歳の誕生日を迎えたばかりの彼のタイムリミットは残り1年です。

当時、Mちゃんの体重は98キロで、

結婚するために(彼女を作るために)、75キロを目標にして、ダイエットを決意しました。

任務遂行のため、私が緻密にたてた目標は

”1日1938キロカロリーを食べ、1日5000歩、歩く”

です。

その日から、毎日、Mちゃんが食べたものを報告してもらい、

カロリーがオーバーしていないか厳しく監視するようにしました。

この監視システムはズミザップと呼ばれるようになりましたが、

ちなみにズミザップは、Mちゃんに頼まれてやっているわけではないです。

宮崎の人はお節介な人が多い県民性なのです。

あまりにしつこく食べたものを毎日ヒアリングしていたら、

Mちゃんが機嫌を損ねたみたいで返事が来なくなりましたが、

エディターに必要なスキルは、鈍感力です。

得意の鈍感力で、

メールを無視されても継続してカロリーを見守り続けました。

1年経った現在、Mちゃんの体重は65キロになりました。

そして、明日がMちゃん41歳の誕生日です。

残りあと24時間!

ジャックバウアーだったら結婚できそうです。

broken image

(画像は、30歳までに結婚すると言っていた私に、Mちゃんが送りつけてきたものです)